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皆さんも、可能であれば様々なことにチャレンジしてほしいと思う

大澤真史(Masafumi Osawa)さん (キッズスイミングコーチ兼フィットネスインストラクター)

20歳でカリフォルニア州サンタモニカへ語学留学し、帰国後、スポーツクラブでインストラクターとして働く。
25歳の時にワーキングホリデーにてオーストラリアへ。 8ヶ月のオーストラリア生活を終えて帰国し、現在はキッズスイミングコーチ兼フィットネスインストラクターとして活躍中。

~英語との出会い~

中学生で、はじめて英語と出会った。 英語と出会ったというよりも、学校の授業として始まった。 そして、成績のために、高校入学のために勉強しなければならなかった。 

勉強は本当につまらなかった。 将来使うとも考えていなかった英語、勉強する意味も分からなかったし、したいという気持ちも沸いてこなかった。 中学3年間はテスト前にしか勉強しなかった。

高校でも、英語嫌いは治らなかった。 しかも、さらに英語に対する拒否反応が大きくなっていった。 英語を見たり、聞いたりすることすらも嫌になっていた。 授業中はボーっとしてるか寝ているか。 テストの成績も下から数えた方が早いくらいだった。 嫌いだから勉強しない、勉強しないから成績が悪い、だからもっと嫌いになる。 そんな完全な悪循環だった。

中学・高校と合計で6年間も英語に触れてきたけれど、英語を勉強していて楽しいと感じたことは1度も無かった。 英語は苦痛そのものだった。

しかし、その英語嫌いな僕にもアメリカで勉強したいという夢があった...

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~アメリカと英語~

僕は小さい頃からスポーツが、特に野球が大好きだった。

中学に入ると、将来スポーツの勉強をしに、スポーツ大国アメリカに行きたいと思うようになった。 高校に入ってからも、その夢は続いた。 しかし、この時点では英語の勉強とスポーツを勉強しにいくことが繋がっているとは微塵も思わなかった。 普通の人ならアメリカへ行くためには英語が必要だと気づくけれど、英語が大嫌いだった僕は、英語を勉強することを頭から追い出し、スポーツを勉強しに行くだけだからと都合よく考えていた。

そして、20歳の時、アメリカのカリフォルニア州へ行くことになった。 夢の実現だ。 英語なんてどうにかなる! そんな軽い気持ちで行った。 楽天的というか計画性が無いというか・・・。 勿論、どうにかなるはずも無い。 まずは語学学校へ行くこととなった。

初めは予想通り、1番下のクラスからのスタートだった。 挨拶程度しか出来ず、文法も全く理解できず、落ちこぼれの語学留学生だった。 2週目からは1番下のクラスでもついて行けず、校長室でマンツーマンの授業を受けた。 それほど英語が出来なかった。 

アメリカに留学したからといって英語嫌いが治る訳ではない。 家に帰っても宿題だけ先にやって、あとは何を言ってるか全くわからないテレビを見てるだけ。 しかし、3ヶ月から半年ほど経ったくらいで、先生がゆっくり話す英語が聞き取れるようになってきた。 

カレッジ(短大)で好きな授業を受けたかったので本格的に勉強を始めた。 テレビを見たり、映画をみたり、音楽を聴いて勉強した。 テレビは好きなドラマ「フレンズ」や「フルハウス」、さらにディズニーのアニメーションも沢山見た。 中でも、ドラゴンボールの英語放送が勉強になった。 小学生の頃からずっと見ているアニメで内容はほとんど覚えていたし、キャラクターが言った台詞も何となく覚えていた。 たとえ分からない英語だとしても、簡単に推測できた。

カレッジに入学するためには、語学学校を卒業しなければいけなかった。 ペーパーテストも沢山受けなくてはいけない。 文法の勉強は基礎が無かったため、本当に苦労した。 分からないことを分からない英語で勉強した。本当に辛かった。

「やりたい事をやる!」。 これが僕にとっての英語学習のきっかけであったし、モチベーションでもあった。

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~オーストラリア~

アメリカ・カリフォルニアの留学から帰国して5年。 また海外の暖かいところで生活したいと思い始めた。 そして、ダイビングもやってみたかったことから、ワーキングホリデーの制度でオーストラリアに行くことに決めた。

英語の勉強はちょっとばかりしていたし、何とかなるだろうと思ってオーストラリアへ向かった。

まずは家を探すために不動産を端から聞いてまわった。 電話でも問い合わせたが、英語が通じず相手にしてもらえなかったり、途中で切られたり。 電気やガス会社にも電話で契約しなければならなかったが、生活がかかっていたから必死に相手の言うことを理解しようとし、なんとか事なきをえた。

ハミルトン島でハウスキーパーとしても働いた。 一緒に働いていたのは大半がオーストラリア人で、何を言ってるのかさっぱり分からないこともしばしば。 大まかな内容を理解してなんとかコミュニケーションをとっていった。 そして、生活の中から多くの英語を学んでいった。

オーストラリアではトラブルにも巻き込まれて、やりたかった事が100%出来た訳ではなかったが、そのおかげで体験できた事もあるし、沢山の素敵な人に出会えた。
 

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~今、そしてこれから~

僕は子供が好きなので、子供と関われる仕事がしたいと思っていた。 それが実現して、現在はスポーツクラブのコーチとして子供たちにスイミングを教えている。 冬にはスキー、夏には海。 子供たちと一緒に楽しんでいる。

クラブには、インターナショナルスクール(幼稚園)が授業としてスイミングにくる。 英語だけしかしゃべれない子供たちも多い。 そんなクラスのコーチの仕事ができるのも英語を勉強してきたからだ。

すごく嫌いだった英語。 でも、その英語のおかげで今楽しく、そして沢山の経験ができている。 今は、英語に本当に感謝している。 そして同時に、もっと勉強すればもっと自分にプラスな経験ができるんだろうと思っている。

現在、仕事で英語を使っているが、本当は今以上に英語に触れていたいと思っている。 言葉はコミュニケーションをとる道具の一つだ。 いい物(コミュニーション)を作るためには道具(英語)をしっかり磨かなくては・・・。

これからも英語、特に英会話を勉強して、もっともっと自分の知らない世界を見て行きたいと思っている。

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~ 今の自分と英語~

英語は自分の世界を広げてくれる。 英語を勉強して、使えるようになってマイナスになることは絶対にない。 仕事、交友関係、あらゆる面でプラスだと思う。

これから英語を勉強する人、継続中の人。 人にはそれぞれ、得意分野があると思う。 英語学習においても、文法、単語、リーディング、リスニング、スピーキングなどいろいろの要素がある。 まずは自分の得意分野から勉強するのがいいと思う。 さらに、ある本に書かれていたのだけれど、「現在、本屋には英語学習の本が山のようにあるけれど、沢山の本を買うよりも1冊買って、その著者が提示している『その本を使った勉強法』を実行するのがいい。」という。

今、僕が好きな事を出来ているのは、いろいろと挑戦をして、その中から本当に好きな事、やりたい事を探してきた結果だと思う。

体験は宝!と言われているけど、全くの同感だ。 体験した事が僕の生活にプラスに働いていることは間違いない。

皆さんも、可能であれば様々なことにチャレンジしてほしいと思う。 英語であれ、スポーツであれ、何でも自分が本当に好きなことを楽しんでほしい。 それが1番だと僕は思う。

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