
Mayumi Kowtaさん (カリフォルニア州立大学チャンネルアイランド校 国際課 アソシエートディレクター)
高校2年の時にカリフォルニア、ロサンゼルスに短期留学。
その後、日本に帰国し、再度カリフォルニアへの1年間の語学留学を経て、カリフォルニア州立大学に入学。
学士号と修士号を取得し、現在はカリフォルニア州立大学チャンネルアイランド校の国際課にて、
アソシエートディレクターとして活躍中。
【現在の職業】
私は、カリフォルニア州立大学に留学し、学士号と修士号を取得しました。
現在はカリフォルニア州立大学チャンネルアイランド校という州立大学23校でもっとも新しい学校の国際課でアソシエートディレクターを務めています。 当校はロサンゼルス国際空港から車で北へ約1時間半のところにある、郊外の住宅地とイチゴ畑が織り交ざった静かな街です。 チャンネルアイランドという名前の通り、大学はビーチから15分ほどのところに位置しており、晴れた日はチャンネルアイランドを見渡すことができます。 大学のマスコットはイルカです。
国際課ではアメリカ人の学生の1年間の海外留学の斡旋や外国人留学生のリクルートやオリエンテーションなどの仕事を行っています。全学生数は約3700人と新しい大学なのでこじんまりとしています。アメリカ人の学生は大学の一年間のインターナショナルプログラムを利用して、スペイン、メキシコ、ドイツ、フランス、スウェーデンなどに現在約15名が留学しています。 皆それぞれ自分の留学した国や人に親しみと尊敬の念を表し、ひとまわり大人になって戻ってくるので、留学を終えて戻ってきた学生と現地での経験などについて話をするのが非常に楽しみです。
現在、当校で勉強している外国人留学生は、大学と大学院生をあわせて20人ほどです。
カナダ、インド、イタリア、中国、ルーマニア、ブラジル、オーストラリア、日本からの留学生がこのキャンパスで勉強しています。 今年から外国人留学生向けにSemester at CSUCIという一学期から一年間のプログラムを設立したばかりです。 2011年1月には大学付属の語学プログラムを開設する予定です。
【英語を学ぶことがどうして必要なのか?】
~ 短期ホームステイでの経験 ~
私は中学生のころから、英語を学ぶことにはある種のあこがれのような気持ちがあったのですが、それとはうらはらに英語の成績はまあまあで、すごく良いわけではありませんでした。 どうしてここに"THE"が入んなくちゃいけないの?とか、なんで"ING"をつけるの?とか、そんなことも分かりませんでした。
そんな私がもっと英語を勉強したいと思ったのは高校生の時です。 高校2年の時にアメリカのロサンゼルスに1ヶ月ホームステイをすることになったのですが、その時も特に英語ができるわけではなく、観光気分でした。 現地では、他の日本人大学生と同じファミリーにホームステイしたのですが、彼女は大学生で、よく英語ができたので、ファミリーともすらすらと会話をしていました。 そんな姿を目のあたりにして、自分がすごくもどかしかったのを今でもはっきりと覚えています。 相手に言いたいことがうまく伝わらないのって本当にくやしいですよね。パーティーやダンスに誘われて、かっこいい男の子と知り合ってもダンスはできても全然何を言っているかわからない。 ファミリーに日本の家族や文化について聞かれても全く説明ができない、というような情けない状況でした。 英語の授業の時も皆が自分より英語ができたので、つまらない思いをしたのを覚えています。 だからいつかきっと、アメリカに戻って問題なく会話ができるようになってやるって思いました。 そうして、その夢を実現したのです。
~ アメリカ大学での経験 ~
ホームステイを経験した3年後に、専門学校を卒業して、カリフォルニアに1年間語学留学をしました。 語学学校で1年間英語の勉強をして、少しずつ英語に慣れていき、徐々に大学のクラスを聴講しながら大学の授業にも慣らしていったおかげで、そんなにプレッシャーを感じずにアメリカ生活に適応することが出来ました。 そして、そのまま大学、大学院で学位を取得し、当時からつきあっていた日系アメリカ人のボーイフレンド、今の主人と結婚しました。 でも、はっきり言って当初はかなり苦労しましたよ。 全く言っていることもわからないし、自分の伝えたいことをどう言ったらよいかもわからないし、すぐに言葉は出てこないし。
ホームステイ先の子供に英語の発音で笑われたり、アパートを借りようとして管理人に会いに行っても、言っていることがわかってもらえないこともありました。 大学で聴講していた哲学のクラスについていけず、教授にどのように勉強したらよいのか質問しにいった時にも、授業がわからなければクラスの聴講をやめればいいと言われてすごくショックを受けたこともありました。 大学に入ってからは勉強の毎日で、友達と一緒に勉強を終えて図書館から帰ってくると、もう夜の11時を過ぎていることがよくありました。 頑張った甲斐があり、クラスで一番の成績をとることもできました。 今考えてみれば、そうした苦労や経験を通して自分の夢がかなったのではないかと思っています。
今までに赴いた仕事では、英語を学んだ経験が全て役にたっていると思います。
もちろん現在は、日常会話でも問題なく英語を使いこなしています。 子供に説明をするのも叱り付けるのも英語です。専門用語はわからない言葉もありますけど。 仕事をするのも友人と話をするのも、読書をするのも全部英語です。 最近は日本語を使う機会がないので、日本に帰国した時に思ったように日本語ですらすらと話すことができず、学生時代の友人にからかわれることもしばしばあります。
仕事だけじゃなくて、プライベートでもやっぱり英語が不自由なく読めて、聞けて、話せて、書くことができてよかったと思っています。
どうしてかって?
英語ができて得することってたくさんあると思いますよ。 アメリカやイギリスなどの英語を話す国に住んでいなくても英語ができるのはやはり得なことだと思います。
ちなみに英語ができて得なことベスト5を作ってみました。
1. なんといっても、ほとんどの国で英語が通じること! どこの国へ行っても必ず英語の表示がありますよね。
2.英語が使えればたくさんの国の人と友達になり英語で会話ができます。 そして英語を使って他の国の人と友達になったら、アメリカやイギリスだけでない他の国のことも学べます!
3. 海外旅行をする時に、英語ができれば、手続きだって、ホテルのチェックインだって、なんでも一人でできること。 入国書類なんかも問題なく英語で記入できますよね。 ホテルだけでなく、空港やお店などでも、英語ができれば自身満々で旅行ができます。
4. 英語のウェブサイトで簡単に情報を入手できること。 英語で書いてあるブログを読んだりYouTubeを観たり英語の新聞を読んだりして他国の情報がどんどん得られます。
5.最新の映画を英語で観たり、出版されたばかりの本を英語で読めること。 英語で出版された本は一番早く手元に届くので、英語が読めれば一番にその本を入手できます。 そして映画も本も翻訳に頼らずに、物語りを正確に理解できること。 これとても大切だと思います。
マルコムグラッドウェルの著書のように、
テクノロジーの進歩により世界はどんどん縮小されています。これからの国際社会で日本人が活躍するためには、英語は必需品です。 私も仕事で海外に行く機会が多かったので、行く先々で英語を使ってミーティングを行ったり、交渉する必要がありました。やはりそういう場面で、いちいち通訳を使うことはできませんし、会っておたがいに話をして分かり合えることができないと、ビジネスにおいて、なかなか一歩進むことができないと思います。 そういった意味で、英語とはコミュニケーションの手段であり、英語を使いこなした上で、各専門分野の仕事の向上を図ることが可能になると思います。
また、国際社会で日本を代表するような仕事に就かない場合でも、英語ができれば上記のように個人的に得することがたくさんあると思います。 これから日本にも観光客だけでなく移民という形で外国人がたくさん入国する日が来るかもしれません。 すでに外国から日本に留学したり、移住している人々も年々増えつづけています。 文化も普段の食べ物も異なった外国からの人々と、理解しあって共存していくためには、英語が共通のコミュニケーションになる可能性が大きいと思います。
これから英語を学ぶ上で、ただ教科書を使い、読み書きを上達させるだけでなく、
いろいろな場面において英語を聞いたり話したりすることができる行事に参加したり、外国人の友達をつくったり、英会話のレッスンに参加したりすることをお勧めします。 駅で切符の買い方がわからずに困っている外国人観光客に話しかけてお手伝いするだけでもためになると思いますよ。
最近では、インターネットでテレビを見たり、YouTubeにアクセスしたり、いろいろな使い方ができますし、またGoogleの英語版でアメリカ、カナダ、イギリスなどの世界各国のニュースを読むこともできます。 はじめは英語の発音に慣れるように、英語のラジオ番組を聞くのも良いでしょう。 テクノロジーをいろいろ利用して、英語の上達に役立たせてください。



一度、日本人女性の生徒が多い語学学校でのジョブインタビューで、「ここでは金髪、ブルーアイの若い男性教師が受けるから」という理由で断られたことがあります。セクハラのようにも取れますが、私は「実際にそんなもんなんだろう」と妙に納得してしまいました。やはりそこはビジネスなので生徒に好かれる教師を雇いたいというのは最もな話です。
日本でのメカニカルな文法の特訓が実を結んだ数少ない成果です。勿論、アメリカンアカデミックライティングのstraightforward な構成は日本のエッセイライティングにはありません。 結論が最初に来て、そのサポートを後に述べるという文章構成に慣れていないので、その部分は多少訓練する必要がありますが、日本人生徒はそれを割りと楽に習得します。ただ、自分のオリジナルな意見を表現することに慣れていないため、その理由付けの部分の内容がやや薄くなってしまうのは致し方ないのかもしれません。しかし、それもアメリカで多くのライティングやそれに伴うディスカッションなどをこなしていくうちに慣れてくるものです。
机に向かって英語を勉強していなくてもアンテナを張り巡らし自分の周りにあるあらゆる英語に注意を向ける必要があります。そういう意味では英語という言語に、より強い興味を抱いている生徒や、英語を学ぶ必要に迫られている人のほうが上達が早いのはうなずけます。よく、その土地で暮らせば話せるようになるだろうとたかをくくっている人もいますが、私はそれはありえないと思います。日常会話には困らないかもしれませんが、ネイティブのように話したいのなら、それなりの時間と労力を費やす必要があります。 実際、アメリカに暮らして10年以上経っても英語がつたない人は掃いて捨てるほど見てきましたし、アメリカ人と結婚している人でも英語が不得手な人は数多くいます。 私の英語力が最も伸びたのもアメリカでの学生生活の中で、寝る間も惜しんで勉強した最初の1年と、ESLの教師として働き始めて、教えるという立場から改めて英語を集中的に勉強した(プロとして授業中"分からない"ということは許されないと思っていましたので)時期です。
音楽が大好きだった私は、たまたま兄が持っていたCDを何気なく再生してみました。スピーカーから聞こえてくる声に魅了され、何度も何度もその曲を繰り返して聞きました。 今では世界的に有名な歌手ですが、当時の私は、その声の持ち主が誰なのか、何語で歌われているのかも知らず、ただただ耳を傾け口ずさんでいました。
実際に話をしたのはフライト中の数時間でしたが、日本語も少し話せる方だったので私は片言の英語と日本語を混じえて、アメリカという国に住んでみたいという思いや、英語をもっと話せるようになりたいという思いを伝えたところ、自宅へと招いて下さったのです。 ただ、このホームステイを実現させる為、両親を説得するのに苦労しました。 特に母は猛反対していましたので、自分で貯めた貯金で飛行機のチケットを勝手に購入していたのを知られてしまった時は何時間も怒られましたね。
初めてアメリカに住んでみたいと思ってから十数年越しに願いが現実となり、カリフォルニア州オレンジ郡での生活が始まりました。 そこでの生活は想像以上に楽なものではありませんでした。 ある程度の英語は勉強していったものの、現地の人々の話すスピードについていけず、ホストファミリーとさえ会話がなかなか弾まない毎日でした。 私が通っていたのも、生徒の9割は日本人の留学生という語学学校でしたので、日本語が飛び交う学校でどうして英語を伸ばせばよいのか悩んだものです。 4年制大学への留学を断念し、自分の予算に合わせて語学学校を選んだので、近くの大学で授業を受けている日本人留学生の姿が羨ましく思えました。 差は歴然、でも負けたくありませんでした。 大学卒業にも負けないこと、それは経験を積むことだと考え、公立の小学校や障害者施設でのボランティア等、自分から応募し、現地の人と触れ合う機会を作りました。

海外出張の多かった父の影響で外国の文化に常に興味を持っていました。大学1年で初めてアメリカへ旅行し、2週間のホームステイを体験。英語が通じなくて苦労したこの経験がきっかけで大学3年生からの語学留学を決意しました。不安と期待の中、カリフォルニア州、サンディエゴでの語学留学が開始。この1年は、私の人生にとってとても貴重な期間でした。初めて親元から離れて、一人で暮らす事の大変さ、どれだけたくさんの人にお世話になってきたかを実感しました。
今度行く時は経済的に親に迷惑を掛けないで自分で行こうという決心もしました。
現在、留学コンサルティング会社のIGEという会社で、語学、自分の経験、専門知識を生かせる、大好きな仕事にめぐりあいました。自己実現を目指して日々、留学生の皆さんのサポートを行っています。人にはそれぞれ夢があり、その夢を叶える為に、多くの人が毎年渡米します。そんな夢のサポートを自らの経験と知識を生かしてしていけたらいいなと思っています。これから夢に向かって頑張る皆さんのサポートを一生懸命する事が、今までお世話になった方々への恩返しになるとも思っています。
両親はボクの将来の為にもと、アメリカでの生活を勧めましたが、第一志望校が受かっていたことと、海外での生活にまったく興味が沸かなかったボクは、アメリカに行くことを頑なに拒みました。 そして、家族会議の結果、まずは父親が単身でアメリカへ行くことになりました。 しかし、ほっとしていたのは束の間、両親の誘いはますます強くなり、結局、根気負けしたボクはとりあえず夏休みを使って母親と一緒に、父親のいるシカゴへ行くことにしました。
そもそも言語とは人間同士がコミュニケーションを図るために作りだしたツールにすぎなく、もっとエンターテイメント感覚で学ぶことが、語学習得の近道だと思います。元々英語が苦手であったボクは、同じテレビ番組や映画を何十回、何百回と、テープが擦り切れるまで、セリフを全部覚えられるくらいまで見ることで、言葉の言い回しとか、表現方法とか、発音とかを覚えていきました。だんだん英語が理解できるようになると、今まで映画などで翻訳されているセリフやニュースでの通訳などが、いいように訳されていることに気付くようになり、驚きと同時に、相手が本当に言っている言葉を自分で理解出来る喜びを覚えました。結局第三者から伝えられる情報はあくまでも第三者からの情報にすぎないのです。 自分で直接理解することにより自分の世界観がより大きくなるのです。
その期間に言葉の壁を乗り越えられたボクは、そのまま大学・大学院へと進学し、現在の職に就きました。 現職でも英語は必須で、全15カ国が参加する国際宇宙ステーションのプログラムで使われている共通の言葉はやはり英語です。 NASA、ロシア、ヨーロッパのメンバーとの調整はもちろんのこと、実運用中にミッションコントロールルームで地上間音声通信システム(飛行場の管制官などが頭にヘッドホォンを着用し、パイロットや地上管制員とやり取りを行っているシステムの様なもの)を使用した相手国とのやり取りに使用する言葉も英語です。
